もうすぐ春なんだけど
昨日は節分。春が来る前に冬と一緒に災いを追い出すような行事は、世界中どこにでもあるらしい。
日本では、昔から豆を投げる。
「鬼はそと、福はうち」
うちの近所は、昔から自分の家を構えて住んでいる家族が多いので、今でも自宅の玄関の前あたりで豆を投げる家がそこかしこにある。出ればすぐに道路なので、朝には自分で掃き掃除することになるのだけれど、節分の夜にはお孫さんと一緒に豆まきするおじいちゃんおばあちゃんの姿も見かける。そうやって引き継がれていくものを大事にしていきたいと思う。
そのうち、「なぜ鬼は外なの?」とか言い始める人が現れて、「鬼の人権を守れ」なんてことになるのは勘弁して欲しい。
写真は、去年かおととしのものだけれど、節分に食べたイワシの頭を焼いて、ヒイラギと一緒に串に刺したもの。「悪霊退散」のお守りである。玄関のドアの横に飾っておく。こういうのも世界中にありそうだよね。
そして今日は節分の翌日、立春。先日死んだ愛犬のはなちゃんが、毎年楽しみにしていた日でもある。
なぜかというと、散歩道にぽつぽつ豆が落ちていて、それを拾い食いしても、この日だけはお目こぼししてもらえるから。
朝、ほうきを持って出てきたおばちゃん、昨晩まいた豆が家の前からなくなっていて、お隣さんが掃除してくれたと思ったかもしれないけれど、あれうちの犬が片付けたんです。去年まではね。今年はまだ落ちているわよ。
なんて、また思い出すじゃないか・・・・゚・(つД`)・゚・
暦の上ではもう春なんですね。
はなちゃんとの別れ
1月3日にうちで飼っていたブルテリアのはなちゃんが、突然天国に行ってしまった。
年賀状に、「今年は12歳になります」って書いたのに。
朝の散歩中に他の犬に興奮して飛び出しそうになったんだけど、急にへなへな座り込んで、もう立てなかった。多分心臓麻痺。10歳を越えたあたりから、兆候はあったかもしれない。心臓麻痺を起こしやすい犬種という認識もあったし、興奮させないように注意もしていた。でも、ずっと元気な犬だったから、あまりに突然すぎて。
散歩中だったけど、家から100メートルも離れていない。20kgあるはなちゃんの体を旦那が抱えて家まで連れて帰った。はなちゃん、眠っているみたい。
ペットの葬儀屋さんに連絡して、振袖を着て出かけていた娘を呼び戻し、どうしても知らせておくべき人にも連絡して・・・もう何をしたか今からは思い出せないくらい現実感の薄い出来事だったように思える。
その日は、お正月休みの最後の日。心を残しながら、単身赴任の旦那は、東京へ戻っていった。
翌日、はなちゃんはピンク色の綺麗な袋のかかった骨壷で家に帰ってきた。それでもまだいなくなったことが実感できない。そのへんにいるみたい。
夜、旦那からメールがあった。
はなはいい子だったよなぁ。自分の葬儀費用も準備してたよ。ばかばかしい話だと思うかもしれんけど、不思議なことが3つあって・・・
一つ目は、今回の正月休みの間、なぜか毎日、夕方の散歩は家族三人とはなと一緒だった。必ずみんなそろっていた。二つ目は、はなが天国に行ったのは休暇の最後の日。可能な限り一緒にいて、最後の日に眠って、しかも飛行機の時間もずらさず、お別れをちゃんとして、葬儀もできた。予定がまったく狂っていない。三つ目は、元旦にパチンコして勝った分、葬儀代にぴったりだった。
偶然といえばそれだけのことで、ばかばかしいと笑われそうだけど。
いい子だったよ。
泣かすなよ・゚・(つД`)・゚・
プーチン大統領がやってきた
我が家の来年のカレンダーはプーチン大統領。12か月間プーチン大統領てんこ盛りですよ。
よもや他国の現役の元首の12枚フルカラーのカレンダーが日本で買えるとは思いませんでした。まじで・・・
ちなみに秋田犬のゆめちゃんは、4月に登場。
ついにプーチン大統領が来日しましたね。
もし、プーチン大統領が尖閣諸島が日本固有の領土であることを明言してくれるなら、択捉に配備されたミサイルが日本ではなく、日本を脅かす国に向いていることを約束してくれるなら、日本にとって大きな前進だと思うんですけどね・・・もちろんロシアにとっても。
もう北の守りはロシアに任せちゃってもいいわ。ロシア軍がいなくなれば、次にやってくるのは中国軍だし、北方領土の漁場だって中韓の漁船団に荒らされてしまうのが見えているし。
どう考えても、極東地域で友人になるとしたら中韓よりもロシアだと思うんだけど。
プーチン大統領の間がチャンスだと思うよ。
くされ縁のアメリカ
好む好まざるにかかわらず、今となっては日本と最も関係の深い国だ。
情にもろい純粋な面もちらほら見えて、憎めないところはあるが、好きかどうかは両極端に分かれる国でもある。多分、尊敬するか、ときけばさらにスコアは悪くなるんだろうな・・・
まぁ、日本でよく言われるように「ジャイアン」すぎる性格が仇をなして、できれば彼抜きで始めたいと思っても、すぐに割り込んでくる。「俺に内緒で何やってる?」とかまさにジャイアン。
アメリカの占領政策が成功した数少ない国が日本。「日本だったから」なんだけどね。
一晩で東京の10万人を焼き殺し、全国の都市を人口の多い地域の順に焼き払い、核爆弾を2発も落としたにもかかわらず、日本はアメリカ人がどこへ行こうと安全に歩ける。「パールハーバーを忘れるな」(Remember Pearl Harbor)と彼らはことあるごとに言うけれど、日本人は「繰り返しませぬから・・・」(No more Hiroshima)と誓う。先に攻撃した日本は卑怯だとも言われるけれども、少なくともパールハーバーは軍港だし、開戦時の裏事情はいろいろあるみたいで、アメリカに卑怯って言われる筋合いはない。
いずれにしてもアメリカは日本が相手でよかったのかも。日本なんて戦争してもいない国から1000年恨んでやるって言われましたもん。
一概にアメリカといっても、日本はアメリカが民主党政権時代にたいていひどい目に遭っていて、共和党政権時代の方が幸せになれる。日露戦争の終結を取り持ってくれたセオドア・ルーズベルトも共和党の大統領だしね。
後に戦争をしたときのフランクリン・ルーズベルト大統領は民主党だった。日本が経済的にアメリカと争うようになってからの民主党政権は、度々対日経済制裁的な政策をとっている。「売らない」じゃなくて「もっと買え」って怒られた。そういう制裁もあるんだよね。クリントン政権時代の話。日本はよく我慢したと思う。まるでジャイアンとのび太くん。
もしかしたら、共和党トランプ大統領の誕生は、日本にとってはいいことなのかもしれない。さっそく中国にたいしてやらかしてくれたみたいだし。。。
タイトルに「くされ縁」なんて書いたけど、日本はアメリカが好きですよ。東日本大震災のときの総力をあげた救助活動には本当に感謝している。当時の日本の民主党政権がおバカすぎて、自衛隊と米軍の情報を頼りにした国民は多い。
日米開戦から75年。死力を尽くして戦ったからこそ「ノーサイド」の意味を理解するんだよ。
多分、これからもよろしく。
「くされ縁」は「腐れ縁」じゃないです。くされ縁とは「鎖」のようにつながっている縁。切りたいと思ってもそう簡単に切ることのできない関係のことです。よきにつけ悪しきにつけ、ですが。
コンスタンティン・スコロプイシュヌイ
ここまでロシア人ブロガーの誰も彼の話題に触れず。
Wikiにもロシア語はおろか英語の記述もなし。
ロシア人は何も知らないのか、知らないふりをしているのか?
もっとも個人情報保護という点からは触れるべきではないのか。
しかしながら、彼の名前は今でも日露友好の架け橋として日本人に記憶されている。
日本は旧ソ連の時代から、極東に住むロシアの人たちを助けてきた。特に医療の面で。
当時3歳だった、サハリン在住のコンスタンティン君は大火傷を負ったが、日本に緊急搬送されて一命を取りとめた。治療費と滞在費のために日本国民から1億円を越える寄付が集まっている。移植のために日本人から皮膚の提供もあった。
このときに集まった寄付金を基金としたり、その後本格的に始まった患者の受入れ事業で、現在までに170人以上が日本に緊急搬送されて治療を受けている。
日本はそのお返しを北方領土要求などで求めたことはない。
ロシアは善意のお返しとして島にミサイルを配備したようだけれど。
現在、一部の富裕層のロシア人は、日本で高度医療の恩恵を受けることができる状況にあるらしい。「医療ツーリズム」という単にビジネスの話だ。
本当に困っている極東の人々が日本を必要としているなら、日本はそれに応えるための努力をするだろう。日本はそういう国だ。
多分、壁をとりはらう必要のあるのはロシア側だと思うが、どうだろう。
シン・ゴジラ
わたしは初日に見にいった。
金曜日の夜だったが、会社帰りのサラリーマンと思われるおっさんばっかり。(自分が会社帰りのおばはんという視点は抜け落ちている)他に中学生くらいの男の子がお母さんと来ていたのと、エヴァ世代のカップル一組が見える範囲にすわっていた。
封切前にはほとんど情報がなく、ようやくシン・ゴジラの禍々しい顔がテレビのスポットCMで見られるようになったくらい。久々の国産ゴジラの映画というので、公開初日を待ちに待って映画館へ。
結果、よくできた映画だった。ビジュアルはわたし的には満点。ストーリーは大人向け。会議のシーンが延々と続く前半は、子供には辛いかもしれない。この会議のシーンが、とてもリアルで、ウルトラ警備隊(ゴジラではなんと言う組織だっけ?)みたいな組織は出てこない。頼りとする武力は自衛隊と米軍だけである。しかも、自衛隊の武力行使、日米安保に基づく米軍との連携等、憲法や法律の条文が延々と論議される。
これは怪獣映画じゃない。
国の危機管理のあり方を問う、壮大な防災啓蒙映画。
とはいえ、ゴジラ映画。わたしはゴジラに会いにきたので、それが現れるのをまだかまだかと待つ。
まだ名もない未確認生物がようやく姿を見せたとき、思わずひぇっとなって声が出そうだった。なんというか生理的に怖い。(わたしは魚の顔が怖い・・・)
見慣れたゴジラの姿で現れてからも、これまでのゴジラとは違う。子供時代に見たお茶目なゴジラとはまったく別のものだった。そして、ゴジラが火を吐く。放射能を帯びた熱線を吐き出すシーンの絶望感。これまでになく徹底的で容赦ない破壊。日本が壊れていくあの日の記憶。2011年の東日本大震災。
上陸して内陸に進むゴジラを俯瞰するカメラの映像は、津波が町を飲み込んでいく様子をリアルタイムで映し出すテレビの映像と同じ。
もともと初代のゴジラは核の破壊のメタファだった(と、わたしは思っている)。
まだ戦後の復興中の日本、広島や長崎に核爆弾が落とされてから10年しか経っていない中で、日本でつくられた「ゴジラ」という映画。破壊と再生の映画。
「シン・ゴジラ」も大震災の破壊から復興しつつある日本を意識していないとはいえない。そして、今後も起こるかもしれない大災害に立ち向かうための何か。
「日本はいつもスクラップアンドビルドで立ち上がってきた」と、映画の中で誰かが言った。(多分、竹之内豊・・・)
希望の映画でもある。
隣人としてのロシア
最近、日本語でブログを書いているロシア人ブロガーが増えた。プーチン大統領の来日に合わせてムードづくりなのか?
彼らの意見をもっと聞いてみたくて、私もここでブログを開設してみた。(はてなにログインするのも数年ぶりだったわけだけど)
彼らともっと親しくなりたいと思うが、もしかしたら中の人はプロファイル写真の綺麗なお姉さんではなく、ロシア政府のごっついおじさんかもしれないけれど。それでもロシア人とはもっと近づきたいと思う。
日本は隣国に恵まれていない。ただただこれである。多くの日本人は中韓にはもううんざりしている。日本人のメンタリティは、彼らよりも欧米人の方をよほど受け入れやすくできているに違いない。100年も前に福沢諭吉がそれを言い当てていた。
そんな時、向こうの方で同じ思いでこちらを見ているロシアがいたのだとしたら・・・
もしかしたら、日本・ロシア双方にとって一歩踏み出すチャンスなのかもしれない。